LANSA Forum 2022セッションレポート:基調講演「アイデラ開発ツール部門概要とLANSA製品ビジョン」

2022年9月15日、2019年以来の開催となるLANSA Forumがオンライン配信で実施されました。このブログ記事では、LANSAのジェネラルマネージャーを務めるスティーブン・ストレイクによる基調講演の模様をレポートします。

DevOpsツール部門から新たに就任した若きGM

イベントのオープニングを飾るのは、今年新たにLANSA GMに就任したスティーブン・ストレイクです。スティーブンは、同じアイデラグループのDevOpsツール「PreEmptive」から移籍し、LANSAを統括することになった若いGMです。

スティーブンは、LANSAのポテンシャルに注目している一方、その認知度向上には、もっとできることが多いと主張します。LANSAは非常に高い生産性を誇る開発環境を提供しており、世界各地のさまざまな業種・業界で、数千に及ぶ顧客がLANSAを利用して基幹システムの構築を行っています。こうした実績とその能力を、より広く、多くのお客様に知っていただくことが重要だと強調しています。

IBM iへのフォーカスが第一

LANSAは、1987年に設立され、IBM AS/400向け4GLの開発環境の提供を継続することで成長してきました。現在は、クラウドやモバイルとった多様なプラットフォームに対応したクロスプラットフォームのローコードソリューションへと進化していますが、IBM iという重要な顧客ベースにまずフォーカスしていくことが重要だと考えています。

スティーブンは、LANSAのポテンシャルを考えれば、新しく踏み込める領域は数多くあるものの、まずIBM iにフォーカスし、この分野におけるマーケットプレゼンスを一新することが重要であると主張します。

製品の能力を多くのお客様に知っていただくことはもちろん、製品クオリティについても、より使いやすく、バグのない製品を追求していくことが重要なのです。

Yellowfinとの統合計画を世界ではじめて発表

そうした中、ローコードプラットフォームにおいて、ダッシュボートやアナリティクスといった分野に重要な欠落があることに気が付きました。基幹システムにおいて蓄積されたデータを分析し、分かりやすくプレゼンするような機能は、ローコードツールを用いて開発することは可能であっても、ある程度の労力を必要とするものでした。

アイデラが5か月ほど前に買収したYellowfinは、こうした能力を補完する便利なBI機能を提供します。今回、世界初公開となる計画は、LANSAとYellowfinの機能統合です。Yellowfinは、使いやすいBIアナリティクス機能とダッシュボード機能を提供します。今回の計画により、LANSAユーザーは、こうしたBI機能をLANSAから、あるいはLANSAと連携して利用できるようになり、アプリケーションにより強化された埋め込み型のチャート機能や分析機能を加えることが可能になります。

この機能連携は、現在意欲的に進めています。YellowfinのBI機能に興味がある方は、ぜひお問い合わせいただければと思います。

Visual LANSAが他のローコードツールと異なる点とは

スティーブンは、LANSAが他のローコードツールと異なる点を、ローコードツールの位置付けを表す図で説明します。LANSAは、他のローコードツールのように、非専門のシチズンデベロッパーを対象としていません。LANSAが対象としているのは、あくまでもプロの開発者であり、この方針は変わりません。

LANSAが優れているのは、ローコードの生産性を提供しながら、プロフェッショナルコードの柔軟性も備えている点です。多くのローコードツールは、すばやく簡単にアプリケーションを作成できますが、それ以上のことをしようとすると途端にハードルが上がります。LANSAは、プロ向けの機能までを視野に入れたハイブリッドなローコード環境を提供しており、ミッションクリティカルなシステムを作る際に要求される高度な機能についても、同じツール環境でサポートすることが可能なのです。

「制限のないハイレベルのローコード開発」それがLANSAの差別化要因です。

スティーブンの基調講演の模様は、以下のYouTubeビデオでご覧いただけます。

また、LANSA Forum 2022の講演資料は、こちらからダウンロードできます。
LANSA Forum 2022講演資料ダウンロード

LANSA Forum 2022のセッションビデオは、YouTubeのLANSA Japanチャンネルでご覧いただけます。ぜひ、チャンネル登録 をお願いします。