
PGI NonwovensがVisual LANSAで生産効率を向上
Visual LANSAで仕事をすることが楽しく、短時間にスマートなソリューションを提供できることに満足
概要
- 使用製品: Visual LANSA
オランダのPGI Nonwovens B.V. (PGI)は、ポリマーグループ社の一社で、世界的な特注素材と、医療、衛生、雑巾、産業用や特殊用途の不織布製造で世界をリードする会社です。PGIはVisual LANSAを使って、オランダのCuijkにある製造工場の30以上の生産・加工ラインを、自動化しました。アプリケーションはリアルタイムでPGIのPRMS ERPシステムと連携して、製品のカウント、パック、ラベルを貼るために、バーコードスキャナ、ラベルプリンタ、ロボット機器を制御します。
PGI NonwovensのITマネジャーであるFred Rambowは、次のように話しました。「LANSAアプリケーションおよび関連したプロセス変更によって、生産ラインの追加なしにスループットを増大させて、加工と製造の両部門で15パーセントの工数圧縮に成功しました。掛かったコストはパッケージソリューションのごく一部で、小さな私達自身のチームでこれを成し遂げました。100パーセント満足しています。」
生産ラインの追加なしにスループットを増大させて、15パーセントの工数圧縮に成功
チャンス

PGIのChicopee Wiping部門は、Chux、Dusty、B-Clean、Quix Wet、Lavette、J-Cloth、Super-Twill、Ko-Ton、Triko-Tex、Econolineなどの有名な商品のサプライヤーです。PGIはオランダのオフィスから、ヨーロッパと中東の市場全体の統括しています。大口の取引先は病院、小売店、工業、最大の顧客で前のオーナーであったJohnson & Johnsonなどです。
PGIは、IBMミッドレンジサーバーの長年のユーザーで、1987年からPRMS ERPシステムを使っています。当初は、PRMSのカスタマイズ、拡張にはRPGを使っていました。ERPバック・オフィス・アプリケーションがSystem iの上で順調に稼働する一方で、Rambowは、企業の効率を上げるために、ERPシステムと融合することができるPCベースのソリューションの必要性を感じていました。
Rambowは、次のように話しました。「90年代半ばに、他の国の販売担当者にラップトップからの顧客と販売の履歴へのアクセスを提供したいと考えました。また、バーコードスキャナ、ラベルプリンタ、WiFi、他の機器によって生産ラインとフォークリフトを自動化したいと考えました。RPGをこれらのPCベースのプロセスを自動化するために使うことができないのは明らかで、System iの上のERPとしっかりと連携できるPCソリューションを構築できるツールを捜しました。」
「私は、小さなITチームで、WindowsとSystem iの両方の開発を同じ開発者で行いたいと考えました。いくつかの開発ツールを評価した後に、クライアント/サーバーの構成のサポートのみならず、スタンドアロンPCとSystem iの稼働環境を提供しているので、LANSAが最高の評価を得ました。」
1995年にLANSA PC(Visual LANSAの前身)を購入した後に、PGIは、フォークリフトドライバーが、入出庫する素材の場所を見つけることを可能にした、ワイヤレスの5250のソリューションを開発しました。その時点では、PGIは老朽化したIBM S/38の性能と、フォークリフトとの無線通信が遅い事が不満でした。
「私達は、WiFiもLANSAも初心者で、成功したとは感じていませんでした。しかし、LANSAは開発ツールとしての魅力を発信し続けていたので、次のPCベースのプロジェクトで再びLANSAを使うと決めました。」
小さなITチームで、WindowsとSystem iの両方の開発を同じ開発者が行う
販売員がラップトップでアクセス

その後、PGIはLANSAを使って、フランス、イギリス、オランダの遠隔地の販売員が、ラップトップから売上高や予算を見れる簡単でも役に立つWindowsアプリケーションを提供しました。PGIのPRMS ERPソリューションが生成した元データは、米国PGI本社のWebサーバーからダウンロード可能です。Visual LANSAアプリケーションは、その販売員に関連したデータをインポートし、ラップトップの上のSybaseデータベースに格納します。
「アプリケーションは、使い易いグラフィカルな画面で販売履歴と最近の取引を表示します。これにより、販売員が顧客とより効果的にコミュニケーションをとり、より多くの情報と自信を持って交渉することが可能になりました。」とRambowは話しました。「アプリケーションが現場に受け入れられている明白な証拠は、サイトがダウンしていた時に直ぐにかかって来た販売員からの電話でした。」
時間の経過と共に、このアプリケーションは成長し、Visual LANSAの新しいバージョンへのアップグレードもあり更にグラフィカルになってます。販売員者がいつでも情報をダウンロードすることができるようになることで、オフラインでデータを分析したり、顧客とのミーティングでラップトップを使用することができるようになりました。
販売員は顧客とより効果的にコミュニケーションすることができる
加工部門

販売システムの成功後、RambowはPGIの製造工程でVisual LANSAを活用できることに気が付きました。
製造部門は、最初に6,000メートル程の布地素材の大きなマスタロールを生産します。次にマスタロールは、例えば2,400メートル切り分けられます。切り分けられた素材は、プラスチックに包まれてラベルを貼られます。ラベルを貼られたロールは、フォークリフトに収集されて、倉庫に移動します。注文を受けると、加工部門は倉庫からロールを取り出し、小さな布地に切り分けて、出荷用のパッケージにします。
加工部門のオペレータは、素材のバーコードをスキャンし、勤務時間を入力するためにまだ古い携帯情報端末を使っていました。データは各勤務者のシフトの終わりに1日に2回System iにアップロードされていました。管理部門のスタッフは、PRMSによってさらに処理するために追加の生産情報を入力していました。
管理部門のスタッフはしばしば、行方不明や間違って入力された詳細のために、あるいは部品表と製造指図書のコピーを取るために製造部に行く必要があり、このプロセスは面倒で、時間の浪費でした。
12の加工生産ラインのそれぞれにワークステーションを置くことにより、情報源で情報を捕らえることによってプロセスを改善したいと、Rambowは考えました。Visual LANSAは、現場で製造指図書に従って仕事を進めるように作業員に促し、リアルタイムにSystem iデータをアップデートするソリューションを開発するために使用されました。Wi-Fi経由で通信するマイクロソフトのターミナルサーバー・オペレーティングシステムを搭載した12台のWyseシン・クライアント・ターミナルの上でソリューションは稼働します。
Visual LANSAソリューションの開発は極めて短く、1人の開発者で6ヶ月しかかかりませんでした。
「情報は直ぐに発生現場でチェックされ、修正されます。それにより、管理部門のスタッフの非効率な修正工程を将来に亘って省くことができます。さらに箱がラインから出て来ると、System i生産と注文情報はリアルタイムでアップデートされるようになりました。」
「コンピュータを使うことによって慣れ親しんでいない生産スタッフは、ソリューションが使い易いと判ると、直ぐに新しい手順を受け入れてくれました。」とRambowは振り返りました。
IT導入が成功した後にいつもそうであるように、加工部門から多くの要望が出て来ました。その一つは、生産ラインに置いたままのパッケージの箱に、顧客情報を含むラベルをプリント、貼り付けを行うロボット機器を使いたいというものでした。
PGIの開発チームは、ロボット機器と連携するソフトウエア開発に不慣れだったので、Visual LANSAで試すことにしました。そして、彼らは成功しました。
ソリューションは、3つのVisual LANSAプログラムから成り立ちます。まず、ボックスが近付いているかを検知するための、生産ラインのPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)を読むためにCOMポートを使います。PLCは、製品のタイプを示すボックスの上のバーコードを読みます。
次にプログラムは、PGIのSystem iと直接通信し、PRMS ERPシステムの現在の製造指図データを更新します。また、このプログラムはラベルにプリントする情報を決定して、ラベルファイルを更新します。
最後に、Visual LANSAプログラムは、COMポート経由でバーコードをチェックした後に、ラベルファイルを読んで箱の通過を検知します。ラベルをプリントする必要があれば、プログラムはCOMポート経由でラベル情報をラベルプリンタに送ります。次に、PLCは、ラベルをボックスに貼り付けるための命令をロボットに送ります。
Rambowは、次のように話しました。「PLCに近づいているボックスに、ラベルを貼り付け、ERPを更新するまでの時間はわずか5秒です。アプリケーションは、生産ラインを追加せずに、あるいはスタッフの人数もシフト勤務を増やさずにスループットを向上させました。」
箱がラインから出て来るとリアルタイムにIBM iの生産情報を更新
製造部門

スキャナ、画面、ラベルプリンタに繋がったワークステーションは、PGIの製造部門のスリッタマシンの隣にあります。
加工部門の成功を見て、PGIの製造部門は、同様な改善を行いたいと考えました。
製造部門は、ネットワークをサポートしないバーコード・スキャンとラベルプリンターを使っていました。
「それは基本的要件を満たしているものの、その先への情報は全く提供していませんでした。ERPシステムとの関係が全くありませんでした。すべての製造指図書は印刷の結果、部品表を含む製品詳細で分厚い紙の束になっていました。シフト勤務の後に、製造部門が送り返した紙の山は、オフィスでERPシステムに入力しされていました。」
Rambowと彼のチームは、加工部門と同様にVisual LANSAで製造指図書と製品登録のソリューションを用意しました。しかし、製造のための製造指図書はより複雑であり、ソリューションもより複雑なものになりました。次に、加工部門と同様の製品ラベルを貼るシステムを導入しました。
「その時は既に経験がありましたので、ERPシステムとのVisual LANSA部分の連携は迷いなく進めることができました」とRambowは話しました。「最大の挑戦は、4つのCOMポートを持つシン・クライアントを見つけることでした。ラベルプリンターに1つ、製品をカウントに1つ、包装テーブルの上のバーコードレーザースキャナに1つ、ラベルの再印刷や削除をしたり次の生産ステップを登録に作業台に置かれたレーザースキャナのための1つが必要でした。」
「私達はうまく行ってましたが、長い期間試用していた特定のシンクライアントの機種が、全面的な使用開始前に市場から姿を消していたことに気付きました。結局、イスラエルのサプライヤーが提供するチップPCが私達の要件を満たすことを見付けました。」
Visual LANSA作った部分とERPの連携は簡単でした
結果
「LANSAベースのアプリケーションと現場の関連プロセスの変更によって、生産ラインの追加なしでスループットを上げて、加工および製造部門の両方において、15パーセントの労働力の圧縮を成し遂げました。」とRambowは語りました。
「規模は、加工部門は、オペレータがアプリケーションを利用する12台のワークステーションと、5日/週、3シフト/日で働く40人を雇用しています。製造部門は、オペレータがアプリケーションを利用する18台のワークステーションと、7日/週、5シフト/日で働く150人を雇用しています。」
「付加価値は、事務処理の大幅な縮小と、製造指図書と生産データの精度の向上です。そして、ERPシステムが生産情報によってほぼリアルタイムにアップデートされるので、マネジャーと監督者が何が起こっているのかが、よく把握できるようになったことです。」
「私のチームには、2人のアナリストプログラマーと、ネットワークの面倒を見る3人の運用スタッフがいます。この小さなチームで、基幹のRPG ERPシステムも維持しながら、自動化された現場のソリューションを、パッケージ・ソリューションを購入や、開発のアウトソーシングよりずっと少ないコストで導入することができました。この結果に、私達は100パーセント満足しています。」
「全てのPGI部門で先進的はIT環境を用意しているので、誰も生産現場や倉庫でWi-Fiを使う人はいません。企業内のスキルを使うことで、管理とユーザの要求に迅速な対応が可能になりました。Visual LANSAで仕事をすることが楽しく、短時間にスマートなソリューションを提供できることに満足しています。」とRambowは結びました。
Visual LANSAで仕事をすることが楽しく、短時間にスマートなソリューションを提供できることに満足
会社とシステムの情報

- PGI Nonwovens BV (PGI)は、4大陸の12か国に25の製造施設を持つ世界第3位の不織布素材メーカー、ポリマーグループ社の子会社です。ポリマーグループ社は医療、衛生、雑巾、産業、特殊用途のための高品質な特殊素材を生産しています。以前にJohnson & JohnsonのChicopee Wiping部門の一部であったオランダのPGI Nonwovens BVは、1995年にポリマーグループ社の傘下に入りました。
- 詳細はwww.chicopee-europe.comとwww.polymergroupinc.comをご覧下さい。
- PGIは、現在はInforとなったSSA Global TechnologiesのPRMS ERPを利用しています。
- PGIのIT部門は、ITマネジャー、2アナリスト/プログラマーと3人の運用スタッフから成ります。150台を超えるユーザーのクライアント/PCがERPシステムに接続し、加工、製造する部門の現場ソリューションは30台のシン・クライアント経由で利用されています。
- PGIは、IBM i model 520を使用しています。加工部門で利用されているシン・クライアントはWyse製、製造部門はChip PC製を使用しています。共にMicrosoft Terminal ServerがOSとして使用されています。詳細はwww.wyse.comとwww.chippc.comを参照ください。