LANSA BI ーIBM iアプリケーションにリアルタイムで深い洞察を提供ー

データは、今や世界中の多くの企業にとっての戦略的資産となりつつあります。BIソリューションによって価値の高い洞察を得ることで、多くの情報に基づいた意思決定を望む経営者が増えています。BIツールを活用することで、複数のソースからなる大規模なデータセットが統合させ分析が可能になるだけではなく、この分析を使って将来の収益の流れやビジネス・チャンスを特定できるようになるのです。

この種のソリューションにおいては、ユーザーがデータを確認し、洞察の内容を現行の業務に反映するためには、ワークフローのインターフェースとデータツール間での切り替えが必要となるという欠点がありました。言うまでもなく、これは非効率ですし、データ主導の意思決定を日常業務にシームレスに統合することができません。この問題を解決したのが、LANSA BIに組み込まれた分析機能です。

LANSA BIの組み込み分析機能において、分析用データをシステム外に移動する必要がなく、複数のソースやモニタリング・ツールからのライブデータを使った従来のBI機能が利用可能です。また、この最先端の組み込み分析ツールにおいては、従来のBIダッシュボードやレポーティング・システムにおける多くの問題点が解決されており、ノイズ除去のためのデータ・フィード識別や正規化に関する問題の解決にも取り組んできました。リアルタイムの洞察がアプリケーションに直接取り入れられるため、LANSA BIを利用することで、ユーザーは多くの情報に基づく意思決定を簡単に行えるだけでなく、かつてない高い分析能力も手に入れることができるのです。

高インパクトの分析を提供するLANSA BIの6つの特徴

LANSA BIでは、分析機能が直接IBM iアプリケーションに統合されます。直接に統合されているため、開発者やビジネスアナリストは、別のBIアプリケーションに切り替える必要もなく、分析ツールおよび機能をシームレスに活用できます。この最先端の分析ツールを活用することで、ユーザー・エクスペリエンスの向上はもちろんのこと、ビジネスの増収にも繋がり、企業は多くのメリットを享受できます。以下では、LANSA BIの主な機能をご紹介します。

データ統合

LANSA BIが提供する、強力なデータ統合機能により、企業のすべてのデータソースを統合でき、一箇所に集結することで正確な分析が行えます。リレーショナル・データベースに格納された構造化データ、クラウド・ストレージの非構造化情報、さらにはIoTデバイスのリアルタイム・データストリームに至るまで、LANSA BIの堅牢な統合フレームワークを利用することで、貴重なデータを残さず統合できます。ユーザーは、組織内のさまざまな部門やシステムからのデータを取得できるので、データのサイロ化も解消され、分析時にあらゆる関連情報を活用することができます。

組織のすべてのデータが繋がっていることも重要ですが、同時に、このデータを構造化して、エンドユーザーが簡単に利用・分析できる形式にすることも大切です。LANSA BIのデータ統合機能を利用することで、ユーザーはデータを変換・正規化することができ、分析のための準備を行うことができます。例えば、医療機関でLANSA BIを活用すれば、異なる電子カルテ・システムに存在する患者データを統合させ、フォーマットを標準化して、不一致箇所を解決することで、統一された患者データベースを作成することができます。関連するすべての患者情報を一箇所に統合することで、医療従事者は、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことができ、より良いケアを患者に提供できるようになります。

データの発掘

実際の問題として、膨大なデータに隠された本質を見極めることは容易なことではありません。Guided NLQ (自然言語クエリー) を利用すれば、ユーザーは普段使っている言葉でクエリーを表現できます。システムにより、このクエリーは知的に解釈され、構造化されたデータ要求に変換されます。LANSA BIでは、ユーザーは日常使っている言葉で質問できるため、データ分析がより身近でユーザー・フレンドリーなものになります。ですから、ユーザーはSQLなどの複雑なクエリ言語を学習する必要もなく、質問を入力するだけで、ツールが回答を検索してくれます。

LANSA BIでは、この機能をIBM iアプリケーションにシームレスに統合することが可能です。したがって、ユーザーはIBM iアプリケーション内に隠された重要な洞察を見つけ出すことができ、その内容を安全に共有・発信することができます。また、企業にとっては、十分な情報に基づいた意思決定が行えるので、現代のデータ主導のビジネス環境における競争力が高まります。NLQを使った情報発掘パワーを活用することで、企業は簡単にIBM iアプリケーションが本来持つ能力をフルに活用できるようになり、あらゆる業務におけるイノベーションを推進できます。

データの視覚化

ビジネスにおいては、収益、在庫、顧客訪問、マーケティングのパフォーマンス、人事、製造やその他の KPI に関するデータが日々生成されます。ところが、精査するデータがあまりにも多く、ユーザーはデータが示唆する内容を理解できない場合があります。ユーザーはデータ可視化の機能を使って、あらゆる詳細データを説得力のあるグラフに変換できます。LANSA BI が提供する信頼性の高いプラットフォームを利用すれば、ユーザーは自身が作成したレポートを確認することで、生データに隠された価値の高い洞察を得ることができるようになります。LANSA BIには様々なツールやテンプレートが用意されており、技術的な専門知識を持たないユーザーでも、優れたインフォーグラフィックス (データや情報を、図やイラストでわかりやすく表現) を作成できます。

シンプルなドラッグ&ドロップのインターフェースで可視化したいデータを選んだ後、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどのレイアウトを選択します。さらに、LANSA BIにはカスタマイズ・オプションもあるので、ユーザーはニーズやブランドの要件に合わせた、色、ラベル、その他のデザイン要素を調整することも可能です。例えば、小売業者のマネージャーが過去1年間の様々な商品カテゴリーの販売実績を分析する必要があったとしましょう。LANSA BIのデータ可視化機能を使用すれば、比較グラフも素早く作成することができ、その結果も確認できます。

ダッシュボード

ダッシュボードとは、データを視覚的に対話型で表示させることで、これによって情報にリアルタイムでアクセスできます。ペースの速い今日のビジネス環境においては、変化し続けるトレンドを分析し、これに素早く対応する能力が非常に重要です。LANSA BIは、対話型のダッシュボードをカスタマイスして設計できる強力なツールです。これを活用することで、ユーザーは複雑なデータセットを今後のアクション計画に繋げることができるようになります。このダッシュボードを利用すれば、重要業績評価指標 (KPI) の概要を確認できるのはもちろんのこと、特定の指標についてもドリルダウンできるので、ビジネスのオペレーションをより深く理解することができるようになります。

LANSA BIを利用することで、販売傾向のレポート、製造ワークフローの最適化、マーケティング戦略の効果評価などを作成できるので、あらゆる分野のエンドユーザーが一目でデータ分析できるようになります。LANSA BIでは、この高度なダッシュボード機能に加えて、アラートの設定も可能です。このアラートは非常に重要な機能で、大切なイベントやデータに変化が見られた際などに、企業が即座に対応できるようになります。

データ分析

データ分析が自動的に生成されることで、企業はデータの裏に隠された、実用的な分析結果を迅速に得ることができます。LANSA BIのAI搭載機能を使った、データ比較・解析ができるため、異なる役割を持つエンドユーザーが十分な情報に基づいた意思決定を効果的に行えます。また、技術面のサポートも必要ありません。
企業でLANSA BIを活用することで、価値の高いトレンドやパターンを簡単に見つけ出すことができます。小売店のマネージャーがある商品カテゴリの過去1年間における販売傾向を把握したかったとします。熟練の開発スキルがなくても、LANSA BIを駆使して関連データにアクセスでき、事前に定義されたソースを適用することで、このデータの分析内容を素早く確認することができます。

このプラットフォームでは、前年比の売上成長率、販売のピークシーズン、このカテゴリーのベストセラー商品など、鍵となるパフォーマンス指標が示されます。この情報を元に、小売店のマネージャーは、在庫の最適化やマーケティング・キャンペーンの企画といった、戦略を選択することができます。

セキュリティ

デジタル環境においては、データ漏洩やプライバシー侵害の問題は非常に重要な課題です。LANSA BIの組み込み分析機能の大きな特徴は、データ・セキュリティを優先した信頼性の高いソリューションであるということです。LANSA BIを利用することで、企業はカスタム・アプリケーション全体のデータへのアクセス制限や、権限の管理ができるので、権限のない個人が機密情報にアクセスすることを防ぐことができます。重層的なセキュリティ手法によって、データ漏えいや不正使用も最小限に抑えられます。また、LANSA BIでは分析機能が既存のIBM iアプリケーションに直接組み込まれるため、異なるプラットフォームにデータを転送する必要もなく、潜在的な脆弱性も低減できます。

IBM iアプリケーションへのLANSA BIの統合

LANSA BIでは、既存と新規いずれのIBM iアプリケーションにも分析機能を統合できます。では、その方法をご紹介しましょう。

グリーン・スクリーン・アプリケーションへのBI統合

昔ながらのグリーン・スクリーンのアプリケーションを利用している企業では、システムは現在も十分に機能しているものの、現代社会に求められる分析機能が欠けていると感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。幸い、LANSAのプロフェッショナルなローコード・ソリューションを利用することで、従来のテキスト・ベースのレガシー・システムをWebアプリケーションにシームレスに変換できます。この変革は、単なる外面上のアップグレードで終わるのではなく、データが重視される現代において、組織力を活性化するための戦略転換にもなります。

LANSAは5250画面の置き換えから、シームレスなビジネス・インテリジェンス (BI) の統合まで、プロセス全体を幅広くサポートします。このアプローチにより、中核のビジネス・ロジックを確実に保持しつつ、ビジネスを中断せずに、システムをモダナイズすることができます。Web化のメリットを享受できると同時に、統合ビジネス・インテリジェンスの潜在能力も大きく引き出されます。LANSA BIにより、高度なBI機能が組み込まれるので、IBM iアプリケーションを情報源とした、データ主導型の意思決定が行えるようになります。リアルタイム分析、履歴データ、予測分析などを活用して部署を強化できると同時に、ユーザー・エクスペリエンスも向上します。

最新のアプリケーションにBIを統合

LANSA BIは、Web、デスクトップ、モバイルのアプリケーションに分析機能を組み込むことができる汎用ビジネス・インテリジェンス (BI) ソリューションです。このツールは、さまざまなプラットフォームに合わせて、幅広い統合のオプションや機能が提供されます。開発者はLANSA BIのAPIやSDKを利用して、表、グラフ、対話型のダッシュボードなどをシームレスに組み込むことができ、またユーザーは異なるアプリケーションを切り替えることなく、重要なデータにアクセスできます。

LANSA BIの活用により、企業はIBM iアプリケーションの機能を強化できるだけでなく、データに基づいた深い洞察を社員に直接提供できるため、現代のビジネス環境における競争力を維持することにもなります。さらに、モバイル機器からも直接リアルタイムのデータ分析にアクセスできるようになるので、ビジネスに新たな可能性をもたらしてくれます。この革新的な機能により、いつでもどこからでも重要なビジネス情報に接続できるので、タイムリーに意思決定ができ、対応力が強化されます。

分析機能が装備された新規IBM iアプリケーションの開発

新規でアプリケーション開発を検討中であれば、LANSA BIに勝るソリューションはありません。開発者がBIが搭載されたプロフェッショナルなローコード・プラットフォームであるVisual LANSAを利用することで、高度な分析機能を持つ、堅牢なIBM iアプリケーションをシームレスに作成できます。Visual LANSAは、ドラッグ・アンド・ドロップで操作ができるモジュールであると同時に、高度なフルスタック開発が可能な単一言語 (LANSA) を持ち、拡張可能なビジネス・ルール・エンジンが装備されています。また、この統合環境はクロスプラットフォームへの配布が可能なため、開発プロセスが簡素化されます。

また、LANSAプラットフォームを利用することで、開発者はLANSA BIの分析機能をアプリケーションにシームレスに組み込むことができ、データをフル活用した、より良い意思決定を行うことができるようになります。ダッシュボード、レポート、データ・ビジュアライゼーションなど、いずれを構築する場合でも、Visual LANSAに連動したLANSA BIを利用することで、合理的で効率的な開発環境が提供されるとともに、機能的かつ深い分析能力を持つアプリケーションが作成できます。

組込み分析機能の活用方法

様々な業界において、実益のある動的なBIに対する需要が高まっています。この需要に応える形で組み込み分析 (embedded analytics) が登場し、LANSA BIのようなソリューションによって、統合された分析機能が提供されています。ここで、さまざまなビジネス・アプリケーションに分析機能を組み込むためのLANSA BIの活用方法について、その例を見ていきましょう。

活用例1:CRM
顧客関係管理(CRM)システムに分析機能を組み込むことで、企業は顧客データに基づいた洞察を得ることができ、行動に移すことができるようになります。分析ツールを使うことで、過去の売上傾向、現在の潜在顧客、営業案件を調べることができ、通常は見つけづらい顧客の行動パターンなども特定できます。このCRM分析ツールを利用することで、企業は顧客動向を予測できるようになるため、将来の業績の見積もりも可能になります。つまり、競合他社よりも先にあらゆる機会を逃ざず最大限に活用できるようになります。
また、企業では、CRMの分析機能を使って、顧客サービスの取り組みの確認、顧客データの検証や顧客の行動パターンの分析が行えるので、より質の高い見込み客を獲得できるようになります。例えば、営業担当者はCRMで顧客の購入の履歴や嗜好を直接確認できます。これにより、営業担当者は営業活動を効果的に進めることができるだけでなく、お客さまとの繋がりをより強化することができます。つまり、LANSA BIをCRMに組み込むことで、企業はデータを活用することで、顧客満足度を向上させると同時に、売上も加速させることができるようになります。

活用例2:ERP
ERPシステムに分析機能を組み込むことで、企業の戦略として、データ主導の意思決定をさらに強化できます。例えば、ある製造会社がERPシステムに分析機能を組み込んだとします。製造の担当マネージャーは、ERPのダッシュボードを使って、即座に機械のパフォーマンス、ダウンタイム、品質管理基準などに関するデータをリアルタイムに追跡できるようになります。つまり、自分たちが使い慣れたERP環境を使いながら、生産効率の最適化、ダウンタイムの削減、製品の品質維持のための意思決定をその場で行うことができるのです。
さらに、分析機能がERPに統合されていることで、より多くの人がデータにアクセスでき、組織のあらゆるレベルのユーザーが対話型のダッシュボードを利用して、リアルタイムの分析情報に基づいた意思決定が行えるようになります。小売業界では、ERPシステムによって財務、人事、サプライチェーン、調達などの部門間の連携が合理化されています。分析機能がシームレスに統合されることで、財務チームが売上傾向や在庫回転率などの重要データを活用できるようになり、より多くの情報に基づいた、財務関連の意思決定、予算管理や適正在庫の調整を行えるようになります。また、人事部門でERPシステムを利用することで、給与計算は自動化でき、従業員の業績の追跡や、人事の配置計画を簡素化できます。サプライチェーンや調達部門においては、ERPシステムを利用することで、在庫水準、サプライヤーとの関係、調達プロセスなどをシームレスに調整できるようになります。

活用例3:在庫管理
在庫管理に分析機能を組み込むことで、企業はデータ主導の意思決定ができ、サプライチェーン業務を最適化できます。分析機能ツールを在庫管理システムに直接統合することで、企業は在庫レベル、需要パターン、業務効率に関するリアルタイムの分析情報を得ることができるようになります。例えば、小売業者は在庫管理ソフトに予測分析のアルゴリズムを組み込むことで、過去の売上データ、季節の影響、市場動向などの情報に基づき、それぞれの商品の需要を予測できます。これにより、過剰在庫や在庫切れなどのリスクを軽減することができ、顧客満足度の向上に繋がります。
また、在庫管理に組み込まれた分析機能を使って、監視や警告も自動で行うことができます。例えば製造担当者は、在庫レベルが一定の値を下回ると、警告が表示されるよう設定できます。このように事前にリスクを察知することで、製造現場への悪影響を防ぐことができ、材料をタイムリーに再注文することで、スムーズな製造フローを維持できます。意思決定が強化されるだけでなく、業務の合理化やコスト削減の実現が可能となり、変化し続ける市場環境にも迅速に対応できるようになるのです。

データ主導の成功を導く変革的なソリューション

現代におけるオンラインを活用したビジネス争奪戦はますます熾烈になっており、データを賢く活用することで、圧倒的に優位な立場を得ることができます。LANSA BI は、IBM iアプリケーションにリアルタイムで深い洞察を提供できるスマートなソリューションです。ビジネスにデータが持つ潜在的な力を引き出すツールをお客様に提供することで、最先端の技術を活用して、情報に基づいた戦略的な選択を行うお手伝いをします。このシームレスに統合された組込み分析機能により、企業はデータの潜在能力を最大限に活用しながら、今日の激しい競争の中で優位に立つことができるようになります。

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