
eBOSがオーストラリアの高校をオンラインに
LANSA for the Webを除いては、今の先進性を得られなかった
概要
- 使用製品:
LANSA for i
LANSA for the Web
LANSA Integrator
オーストラリアで最も人口が多いニューサウスウェールズ州(NSW)の、学習計画と在学証明、高校卒業認定(HSC)の内容、配布、流通に責任があります。評議会は、学校との双方向のやり取りにインターネットとLANSA
for the Webを使っています。
情報サービスディレクターのジョン・ベネット博士、次のように話しました。「Webは、私達の学校での働き方を根本的に変革しました。かつて私達は、莫大な数の書式で学校とやり取りをしていました。過去は、学校が私達に送っ情報の確認を得るのに、何週間も待つ必要がありました。現在学校は、学生情報の入力、検索、アップデートに私達のオンラインサービスを使い、直ちに確認レポートをプリントすることができます。」
- 挑戦
- 解決策
- 効果
- 将来
- 2001年高校卒業認定の裏側 (更新)
- 2003年にeBOSが金賞を取得 (更新)
- 2008年にWebサービスをLANSA Integratorで提供 (更新)
- 会社とシステムの情報
Webが学校での働き方を根本的に変革
挑戦

NSWの約900校には、10年の在学証明書(SC)と12年の高校卒業認定(HSC)の対象の学生が在籍しています。毎年、評議会は10年の約80,000人の学生、11年の70,000人の学生、12年の65,000人の登録する学生の詳細を収集します。その学生は、一般的に5から10コースを履修します。
教育評議会シニアITコンサルタントのジム・ワッターソンは、次のように話しました。「新学期は、膨大な量の配送と登録の始まりです。過去に、私達は毎年200,000枚を超える登録用紙を送っていました。学生が書式に記入し、先生が収集してチェックしてから評議会に返送されます。フォームは、評議会のスタッフによって手作業でチェックされて、テープに鑽孔されて発送されていました。このテープがシステムにロードされると、やっとデータの精度をチェックして、整理し始めることができました。」
「年間を通じて、膨大な情報収集も必要です。学校は、10年から12年までの学生が履修した成績や評価を評議会に提出します。従って、140,000人を超える学生の120万の成績や評価を収集する大規模な作業があります。」
「複雑な計画も必要です。私達は、140,000人を超える学生(10年と12年)の試験を計画し、700ヶ所の試験センターの4,000人の監督者を配置する必要があります。協議会は、20ヶ所の採点センターで約8000人の先生と800人の事務のアシスタントを4週間にわたり確保する、採点プロセスを手配する必要があります。」
「私達は、絶えず学校とスタッフと連絡を取り合っています。最初の学期の後で、多くの学生は履修コースを変更する傾向があります。年間を通して送付された、数千件のコース変更の申請書を、評議会のスタッフが手作業で入力する必要があります。」
解決策
教育評議会は、1990年から基本的に全ての開発にLANSAとAS/400を使って来ました。1997年にLANSA for the Webが登場した時に、Aspect Computingはジムと彼の同僚のシニアITコンサルタント ミューア・マシーソンをデモに招きました。
ジムは、次のようにつづけました。「協議会に変化をもたらしそうな新しいテクノロジーに注意を払っていましたが、LANSA for the Webが評議会と学校に明確な効果をもたらすことを直ちに理解しました。私達は、学校の住所の明細を変更するサンプルのWebアプリケーションを開発して管理者に見せました。 更に安全性の高いセキュリティシステムを設定し、前に進める了解を得ました。」
1998年の1学期にジムとミューアは、安全なアクセスを確保した試験的なグループ約70校が利用可能な一部の機能を開発しました。1998年の残りの期間で追加の機能を開発して、学校からのフィードバックで、システムを微調整しました。1999年の3学期からは、すべての学校でシステムが利用可能になりました。
LANSA for the Webを除いては、今の先進性を得られなかった
効果
ミューアは、次のように説明しました。「変更をオンラインに替えると、変わったことが直ぐに判ります。過去に学校は、いつ変更したのかを確認書を送るまで全く分かりませんでした。」
「オンライン入力にすると、データは即時に確認できて、問題があれば直ちに修正することができます。システムに正しいデータしかありません。学校はオンラインで確認レポートを要求することができて、数秒以内にそれを受け取ることができます。」
「1年の最大のイベントは、HSCの結果の配布です。私達は、1人の学生あたり少なくとも3つの文書をプリントし、結果を同日に州を通して学生と学校に提供していました。これは1月の第1週に慣例的に行われていました。今年は、LANSAとWebを使って、結果を12月17日に公表しました。結果をクリスマスの前に公開することで、学生が、大学への出願と希望を変更するための時間をより多く取ることができます。」
結果は12月17日午前5.00に公開されました。最初の学生問い合わせは、5時1秒過ぎに入り、最初の校長のダウンロードは、5時1分過ぎの結果リストでした。その日の内に結果をダウンロードするために、大部分の学校がログオンし、莫大な数の学生が協議会のAS/400Webサーバーと、ISP OzEmailの学生向け結果通知のバックアップシステムにアクセスしました。
ジムは、次のようにコメントしました。「AS/400には問題がありませんでしたが、通信ラインの能力についていくつかの問題がありました。それ以来通信回線をアップグレードしました。初日にそれほど多くの学校と学生がWebの結果を利用したのは、大成功だったと考えています。」
「LANSAは、迅速なWebアプリケーション開発を提供します。全ての開発スタッフはAS/400とLANSAエキスパートです。迅速なアプリケーション開発をすることを可能にするAS/400のツールは沢山はありません。私達は、既に持っているスキルを実際に利用しています。私達は、LANSAのプログラムとアプリケーションの後ろにあるデータディクショナリを利用することで成長しています。私達は、どのような場合でデータを重複させません。私達は、既に所有している安全なプラットフォームを稼働させています。LANSA for the Webを除いては、今の先進性を得ることはできませんでした。私達は、約半日で複雑なインタラクティブなブラウザ・アプリケーションを開発することができます。」
将来
「協議会は多くの学習素材、CD、本などを売っているので、今年eコマースを検討しています。私達は倉庫と在庫管理システムも持っており、LANSA for the Webを使って開発された、オンライン受注機能を提供することを計画しています。」
「私達は、沢山の計画を学校と進めています。Webを使う事で達成できる学校と協議会のさらなる利点が、どこに有るのか確かめるためにこれらのプロセスを見直します。多くの場合に、Webアプリケーションが素晴らしい結果を両当事者に与えるであろうと信じます。それはWin-Winの関係です。それは事務処理の削減と遅延の消滅を実現します。」と、ジムは結論付けました。
「私達は小さな組織内のチームですが、NSWの学校制度に関わる多くの学生を顧客として持っています。LANSAは、アプリケーション開発への投資を保護しながら、私達の方針と教育的なニーズに適応するために、短時間にアプリケーションを開発、修正することができる開発環境を提供してくれます。IBM eServerテクノロジーは、統合されていて、管理が楽で、安全で柔軟なアプリケーション・サーバー・プラットフォームを提供してくれます。」と、ベネット博士は結論付けました。
2001年高校卒業認定の裏側 (更新)
HSC結果通知は、ハイリスク、高負荷のサイトがLANSA for the Webで安全であるよい例として、全オーストラリアの報道機関の注目を集めました。
2001年の高校証明書(HSC)の結果通知は、12月19日水曜日午前5:00に公開されました。63,000人を超える学生が、彼らの個々のHSCの結果通知を心待ちにして、800人を超える校長が、まさに彼らの学校の結果通知リストをダウンロードしようとしていました。
その日協議会は、ISPの4台のWindowsサーバーに、各ページの下に動的なiSeriesサイトの内容とリンクした静的な学生向けページを用意しました。学生からの要求の大多数は、ロードバランサーのWindowsサーバーで処理されましたが、その朝のWindowsサーバーが忙しい時は、協議会のiSeriesは数千回の要求を処理しました。
報道機関は、学生がWebでたった3秒で結果を無料で得ることができたことを報道し、WebベースのHSC結果発表は大成功と考えられました。
Windowsデータは、Web_Static_Pageビルトイン機能を使ってLANSA for iSeriesが生成し、完全に編集された学生ページは32,000バイトのフィールドを持つ1つのレコードに書き出されました。これらの63,000のレコードは、データベースインデックスと共に、CD(63,000人分で275MB)にコピーされて、ISPに送られました。ISPは、データベースをルックアップし、LANSAによって個別の結果をあらかじめ編集された32,000バイトのフィールドを、静的なHTMLページを返す簡単な「ログイン」ページのみを用意しました。
12月20日以降は、Windowsサーバーは使用を停止して協議会のiSeriesが全てを処理しています。
学生向け結果通知の隣では、PDFフォーマットのグラフと表がある学校向けの結果通知は、iSeriesからダウンロードができます。12月19日正午前に、660校を超える校長がその通知をダウンロードしました。
いくつかの統計データ
協議会のAS/400モデル640(4 Way)は、2001年12月19日水曜日に数時間の間にCPUの使用率は16%で1.4Mb/秒を送出していました。協議会は、2000年のHSC結果通知から得た教訓から、万一に備えて10MBから20MBのリンクスピードまでのバーストを可能にしました。
IT部門は、AS/400のhttpサーバーがスレッド数を40に制限するデフォルト設定を持っていること気付き、200のスレッドに変更しました。12月19日の高負荷時に、パフォーマンス低下も感じさせずに、200人を超える職員が同じAS/400を使いました。
2003年にeBOSが金賞を取得 (更新)
教育協議会はオンライン教育サービスのLANSAとIBM iSeriesベースのeBOSパッケージソフトで、NSW首相の2003年公共部門賞のeGovernmentカテゴリーにおいて金賞を勝ち取りました。eGovernment賞は、政府サービスの提供を改善する情報通信技術の最優良事例に与えられます。
安全なオンラインサービスのeBOSパッケージソフトは、学校オンライン、学生オンライン、採点者オンライン、権限オンライン、VCSオンライン、RTOオンラインで構成されます。eBOSはまた、K-6と7-12教科課程のサポート教材を提供する、eBOSショップ・オンラインと呼ばれる公的なショッピングサイトを提供します。
教育協議会の事業部長のジョン・ベネット博士は、次のように話しました。「スタッフの、限られた予算と時間でサービスを提供するため長年の努力と慎重な計画が、大きく評価されたものです。eBosパッケージソフトのWebサイトは、先生、学生、市民に良質のサービスを提供します。」
ベネット博士によると、現在NSWにおける約900人の高校校長と指名されたスタッフは、安全にインターネット経由で学生の協議会の記録にアクセスすることできます。生徒は事務所で、コース変更をすることができます。例えばHSCのための適格性のどのような問題でも直ちに表示されます。ベネット博士は、この援助が、学校が提供する指導の品質を高めると話しました。
「協議会は、学校、先生、学生にオンラインで入手可能な情報量を増やす戦略を持っています。私達は、高校生にオンラインでオーストラリアで最初に結果を提供しました。昨年のHSCの結果が入手可能になった日には、私達のインターネットベースの通知サービスに59,000を超える学生のアクセスを記録しました。今年学生は、SMSによる結果通知を登録することもできます。」と、ベネット博士は続けました。
「HSCの時期に間違いなくオンラインサービスのピークがありますが、年間を通して多くの情報アクセスもあります。学校は、10から12年の学生別に、選択した課程のグレードまたは評価を評議会に提出します。1ヶ月ちょっとの期間に、7,500人を超える先生と700人の事務職員を25ヶ所の採点センターに確保する複雑な採点の日程計画もあります。これは、65,000人以上のHSC候補者の、3000万以上の個々の採点結果が収集される大規模な収集プロセスを伴います。」
2008年にWebサービスをLANSA Integratorで提供 (更新)
評議会は、LANSA Integratorを使用してブラウザベースのサービスを拡張したWebサービスで、学校のデータ入力を不要にしました。現在、TAFEとNSW評議会間のWebサービスを実現しつつあります。協議会とTAFEの対象となる学生や莫大な量の情報は、大きな重複があり大部分を手作業で交換調整する必要があります。Webサービスを使うことで、データ交換は途切れなく自動的で行うことができます。
TAFE(Technical and Further Education)は、130ヶ所以上で1200を超えるコースを提供する、オーストラリア最大で、世界でも最大級の公立職業専門学校です。
協議会は、Westpacのクレジットカード認証処理のWebサービスにアクセスするためにもLANSA Integratorを使用しています。Westpacは、オーストラリアの大手銀行です。
会社とシステムの情報

- NSW教育評議会は、学習計画素材とSC、HSC試験の内容、配送、他の流通に責任があります。
- 協議会の静的なWebサイトは、ISPのOzEmailによりホストされています。動的なセクションはLANSA for the Webによって開発された、協議会自身のAS/400 Webサーバーで運営されています。協議会は、1台のAS/400 640モデル2238を所有しています。内部のユーザーは、200名です。
- セキュリティ: 学校はユーザーidを申し込むことができて、個人識別番号(PIN)が発行されます。学生は学生IDを使って、試験結果だけにアクセスできるPINが発行されます。AS/400Webサーバーは、この地域で一番強固な56ビットのSSL(Secure Socket Layer)暗号化を使用し、情報の伝送の盗聴に備えています。加えて、ハードウェアファイアウォール、ソフトウェアファイアウォールがあり、全ての必要のないTCP/IPポートはクローズしています。
- 利用可能なWeb機能: 学生情報の閲覧と更新。1991年(AS/400とLANSA試験システムの開始)に遡る、学生の在学証明書と高校卒業認定結果情報の印刷。習得した学校グレード、評価、職業教育コースモジュールの更新。重要な統計レポート、学生入力確認、グレードと評価の確認の閲覧と印刷。学生が適切なコースに登録されるかどうか、コースのパターンが資格取得の要件を満たすかどうかのチェック。SCとHSCの結果へのアクセス。
- 学校がオンラインで要求したレポートは、数秒以内応答があります。その要求は、LANSAのJobを送り出します。LANSAプログラムは、NTサーバー実行されるAdobeのAcrobat PDFフォーマットで高度なグラフィカルな文書を作成するElixir Opusと呼ばれる製品を呼び出します。このPDF文書はAS/400 IFSフォルダに書き出されます。ユーザーがダウンロードページを開く時に、全ての利用可能なPDF文書のリストは動的に生成されます。プログラムは、どの文書が特定の学校で利用できるかをチェックし、生成されたページの文書のハイパーリンクに反映します。
- 初期の試験システムは、1989年から1990年の間にLANSAでAspect Computingによって開発されました。それ以降のWeb機能を含む機能追加は評議会のITチームによって開発されました。
- 教育評議会の詳細はwww.boardofstudies.nsw.edu.auをご覧ください。