IBM i データとマルチ・プラットフォームの情報をダッシュボードに統合
現在ビジネスの世界では、1 日につき約4億274万テラバイトものデータが作成されているという報告もあり、今やデータは成功に不可欠な要素の 1 つになっています。ところが、複数のデータソースやプラットフォームに依存する企業も多く、業務運営の全体像を把握しづらいという課題に直面しています。IBM i のデータと様々なプラットフォームからのインサイトを単一のダッシュボードに統合することで、分析や意思決定をより効果的に行うことができるようになるでしょう。企業はこのダッシュボードを利用することで、データの可能性を最大限に引き出せる、整合性の取れたデータセットを構築でき、戦略インサイトを使って業務の効率化を推進することができるようになります。既存データ共有のニーズは高まりつつあり、多くの企業が情報に基づいた意思決定を行うために、データ統合を実行するようになっています。このことが、顧客に付加価値を提供し、自社の収益にも大きな影響をもたらすことにつながるのです。
主なポイント
- IBM i システムをメインに利用している企業では、複数ソースからのデータをうまく統合できないケースも多く見られます。そのため、断片的なデータに頼らざるを得ず、意思決定や業務効率化の障壁となっています。
- LANSA BI は IBM i データと様々なプラットフォームを統合させることで散乱データを統一し、具体的なアクションにつながるインサイトの作成を実現します。
- LANSA BI の一元化のダッシュボードでは、リアルタイムに分析が提供され、企業は業務を監視しながら、データ駆動型の意思決定が行えるようになります。
- LANSA BI のダッシュボードはカスタマイズ可能で、特定のビジネス・ニーズにフォーカスした、より詳細で分かりやすいデータ分析を行うことができます。さまざまな統合メソッド (クラウド、フラットファイル、サードパーティ・ツールなど) を駆使して、データ整合性の低下を抑制し、サイロ化を排除して、ビジネス・データ全体の品質を高めます。
ビジネス・インテリジェンス・ツール LANSA BI は、「分析機能」を IBM iアプリケーションにシームレスに統合します。ユーザーは、分析ツール、その他のさまざまな機能を使って、多くのデータソースにスムーズに接続でき、1 つのダッシュボードにデータをまとめることが可能です。IBM i とのデータ統合も簡単に実行でき、企業はデータを最大限に活用できるとともに、具体的なアクションにつながるインサイトも形成できます。業務をより透明性のある、一貫性のある形式で可視化できるのはもちろん、データに基づいた意思決定が行えるので、ビジネスの競争力を強化することができます。
IBM i データの統合
かつて AS/400 として知られていた IBM i は、金融業から製造業まで、さまざまなセクターの多くの企業で利用されている強力なシステムで、企業のミッション・クリティカルなアプリケーションを管理しています。ところが、ビジネスが成長し、新しいテクノロジーが採用されるにつれ、IBM i データと新しいプラットフォームを統合する際に、企業は多くの課題に直面するようになりました。
以下は、IBM i データの統合に関する主な課題です。
- データの非互換性: IBM i のデータ統合において、企業が直面する主要な課題の 1 つは、IBM i と他システム間のデータ形式の互換性確保です。エラーや不整合、データ損失もない状態で、異なるシステムが正しくデータを解釈して交換できることが重要です。
- レガシー・システムの複雑性: レガシー・システムは、複雑なアーキテクチャ、時代遅れのテクノロジー、複雑な依存関係を持つことが多く、統合の障壁となっています。
- コスト: 統合プロジェクトでは、特に特殊なソリューションが必要な場合など、急激にコストが上がる可能性があります。IBM i データ統合の場合、新しいプラットフォームはレガシー・システムとまったく互換性がない可能性もあり、データ統合のコストがさらに高くなる可能性があります。
- スキルのギャップ: IBM i データ統合の熟練専門家は世界的にも不足しており、多くの企業にとって大きな障害となっています。そのため、新しいプラットフォームとデータをシームレスに統合できる、IBM i システムの知識を持った専門家を見つけることが困難な状況になっています。
データ統合プロセスを無駄なく効率よく推進することができれば、企業はパフォーマンスや信頼性を犠牲にすることなく、増加するデータ負荷を処理できるようになります。
統合データ・ビューの重要性
マルチ・プラットフォームのデータ統合では、異なるソースからのデータを結合し、統合されたデータ・ビューをユーザーに提供します。このようなデータ・ビューは、意思決定、分析、業務効率など、ビジネス運営における様々な領域において不可欠です。
以下は統合データ・ビューの利点です。
- 360度データ・ビュー: 様々な顧客との接点となるデータを統合することで、企業は360度の視点から業務、顧客、市場トレンドを確認でき、情報に基づいた意思決定を行うことができます。
- エラーの削減: 手動によるデータ統合は、不正確で、無効もしくは不完全なデータセットが発生することも多く、特に複数のアカウントや場所からデータ収集する場合はこの傾向が顕著です。システムによりデータ統合を行うことで、データは同期され、データの正確性やレポートの最新性が確保されるとともに、エラーや誤解を招く情報を防ぐことができます。
- 部門間の協力: データ統合により、部門間のリアルタイムのデータ・アクセスやデータ交換が可能になります。これにより、データのサイロ化が解消でき、部門横断的な分析も可能になります。
- コンプライアンス管理: データ統合により、手作業でデータを統合する必要がなくなるため、データのサイロ化を解消できるだけでなく、プラットフォーム全体におけるデータの一貫性を維持できます。このことはコンプライアンスの視点からも極めて重要で、データ統合を行うことで、コンプライアンスの遵守が容易になります。データの品質、一貫性、トレーサビリティが保たれている場合、コンプライアンス管理を非常に効率的に行うことができます。
LANSA BI: データ統合の簡素化
LANSA BI は、さまざまなデータベース、アプリケーション、ファイル・システムを幅広くサポートする柔軟な統合フレームワークを提供し、他に例を見ない先進のソリューションとして、データ統合の効率化を推進します。LANSA BI がデータ・プロセスの簡素化で利用する、主なデータ統合方法には以下のようなものがあります。
- ネイティブ・データベース・コネクタ: LANSA BI は、MySQL、SQL Server、PostgreSQL、Oracleなど、多くの主要なデータベース向けの事前構築コネクタを提供します。
- ODBC/JDBC接続: ODBC (Open Database Connectivity) や JDBC ドライバを使用してデータベースやデータソースに接続でき、ODBC/JDBCドライバがあれば、事実上あらゆるデータソースに接続することができます。
- クラウド・データソース統合: 専用のコネクタや API を使用して、Google Analytics、Salesforce、Azure、AWS などのクラウド・サービスに接続できます。
- データ仮想化: データの仮想化がサポートされるので、データを物理的に移動することなく、複数のデータベースやデータソースにアクセスすることが可能です。LANSA BI は、異なるソースからのデータをリアルタイムにクエリし、結合するための中央プラットフォームとして機能します。
- フラットファイルおよび Excel スプレッドシート: LANSA BI は、CSV、Excel、XML などのフラットファイルからデータを取り込み、レポートやダッシュボードにマッピングできます。
- サードパーティ ETL ツール: ETL (Extract, Transform, Load) ツール (Talend、Informatica、Apache NiFi など) との統合も可能です。これらのツールには、データ統合、変換、クレンジングといった、重い処理を任せることができるため、不整合データを減少させ、データの品質向上につながります。また企業は、データのサイロ化を排除し、より包括的な分析が実行できるため、情報に基づいた意思決定が可能になります。
統一ダッシュボードで包括的なインサイトを提供
損益計算書のダッシュボード
ダッシュボードを 1 つにまとめることで、様々なデータソースを単一の包括的なビューに統合でき、データのインサイトの核となるハブとして機能します。LANSA BI の統一ダッシュボードでは、データ統合やリアルタイムでデータ分析が簡単に行える、強力な機能が提供されています。以下は BI ダッシュボードの重要な機能です。
- リアルタイムのデータ統合: LANSA BI は IBM i データと他プラットフォームをシームレスに統合し、ユーザーはあらゆるデータソースの正確かつ最新の情報にアクセスできるようになります。
- カスタマイズ可能なビジュアライゼーション: ダッシュボードでは、データのビジュアライゼーションに必要な柔軟なオプションが提供されています。ユーザーは特定のビジネス・ニーズに合わせて情報を調整 (カスタマイズ・グラフの利用、インタラクティブなチャートの追加、既存ウィジェットの調整、フィルターの適用など) できます。
- ユーザー・フレンドリーなインターフェース: 直感的なインターフェースが採用されているため、技術的な知識のあるユーザーもそうでないユーザーも、簡単にダッシュボードの作成、変更、確認を行うことができます。
- 意思決定の強化: LANSA BI は、多種多様なデータストリームを 1 つのプラットフォームに集約させることで、複雑なデータを簡素化し、より良い意思決定、業務効率の向上、データ管理の合理化の実現につなげることができます。
ユーザーは、カスタマイズ可能なビジュアライゼーションやインタラクティブなエレメントを活用することで、特殊なビジネス・ニーズに合わせて調整したダッシュボードを作成でき、インサイトの関連性を高め、分かりやすいコンテンツにすることができます。
統合データからの有益なインサイト
販売実績自動分析ダッシュボード
LANSA BI が提供するリアルタイムのインサイトを利用することで、日常業務を包括的に把握でき、戦略の微調整が可能になります。実際のアクションに結びつく実用的なインサイトが提供されるため、データから導き出された結論に基づいた意思決定や非効率プロセスの特定、ワークフローの合理化も実行可能です。企業は、実用的なインサイトが組み込まれたカスタマイズ・ダッシュボードを作成し、特定のニーズに合わせて調整することも可能です。さらに、複雑なビジネス・データを簡素化し、表示したいデータポイントのドリルダウン機能を追加することもできます。ユーザーは、ダッシュボードやレポートのいずれかの指標をクリックすると、データの通常ビューからより具体的なビューへとドリルダウンできます。ユーザーは数値を下支えするデータに焦点を絞ることで、詳細データを使って、より深い分析を行うことができます。
簡素化データを単に可視化するだけでなく、予測分析を使って将来のトレンド予測を実行することも可能です。この高度な分析機能では、過去データから将来のトレンドや結果を予測します。人工知能を活用して、未来の行動予測につながるパターンが特定できるのです。企業は、このような予測分析を活用することで、既存製品の最適化、顧客行動の深い理解、マーケティング戦略の改善につなげることができるようになります。
さらに、LANSA BI の自動ビジネス監視機能は、機械学習、リアルタイム・データ監視、パターン識別手法などのテクノロジーを使って、データに潜む重要な統計上の変動を自動的に検出します。この機能により、手動によるデータ分析の必要がなくなり、継続的なスキャンで重要な変化も検知されるため、時間の節約にもなり、隠されたインサイトの発掘にもつながります。
データを実用的なインサイトに
LANSA BI を使ってIBM i データとマルチ・プラットフォームのインサイトを統合することで、様々なソースからのデータが単一の包括的なダッシュボードに集約され、情報のアクセスや活用方法が大きく変わります。カスタマイズ可能なダッシュボードでは、重要な情報が一元化されるため、自社の業務、顧客、市場トレンドを全体的に把握でき、情報に基づいた意思決定を下すことができるようになります。さらに、異なるビジネス領域からリアルタイムにインサイトを取り込むことで、より広範で最新の情報に基づいた意思決定を行うことができます。LANSA BI の先進機能を利用することで、データを最大限に活用できるだけでなく、データ駆動型の意思決定が行うことができ、ビジネスにおける競争力を高めることもできます。
LANSA BI でデータを最大限に活用
データを最大限に活用できていますか?多くの企業がデータを収集しているものの、最大限に活用する方法については確信を持てずにいます。LANSA BI は、アクションにつながる実用的なインサイトを生成し、ビジネス戦略全体においてデータ駆動型の意思決定が行えるようになります。データに隠された未来の可能性を見つけ出すためにも、今すぐお問い合わせください。LANSA BI を使ってデータを実用的なインサイトに変換するデモもご予約可能です。