IBM i レポート ツールの課題と解決策

IBM i レポート機能の課題

現在のIBM i のレポート システムは、通常以下のような一連のプロセスをベースに構築されています。

  • データ抽出: IBM i 環境にあるさまざまなソースからデータを収集。
  • データ変換: データのクリーニング・構造化を実施し、分析用データを準備。
  • データのロード: 変換データをレポートに適した形式で保存。
  • レポート生成: ステークホルダーが意思決定に利用できるレポートを作成。

このプロセスにより堅固な基盤は出来上がりますが、十分に実装されない場合も多いです。何が不十分なのでしょうか?最近のIBM i レポートは複雑なため取り扱いも難しく、正しく機能しない傾向にあります。

多くの企業では、データ抽出・変換・ロードのプロセスを外部ツールに依存しています。しかし、これらのツールが常に問題なく統合されるわけではありません。たとえば、レポート生成におけるフロントエンドの多くは、他のBI要素から完全に独立しています。ですから、単にデータを管理するだけでも独自のコーディングが必要になる場合があります。これでは、迅速にインサイトを生成できません。

さらに、個々のツール自体の利用方法が難しい場合があります。たとえば、データベース テーブルの探索だけのために、高度なプログラミングやクエリ言語の知識が必要となる場合もあります。これは、会社の経営幹部や意思決定者にとっては大きな障害となります。さらに、現在の一般的なBIでは、多少なりともデータ重複が日常的に発生するため、クエリの作成というハードルを乗り越えたとしても、正確な情報が使われている確証はありません。

実際このような問題があるため、ビジネス インテリジェンスの有効性やセキュリティが低下してしまいます。これらの課題に挑んでいるのが、LANSA BIを含めた最新のツールです。

LANSA BIでは、包括的な機能が提供され、セキュリティが再優先にフォーカスされています。また、他システムとの統合も簡単に行えるので、複雑なBIフレームワークを保守する必要もなく、データに集中できるようになります。IBM i レポートの作動の仕方や、バックエンドの嗜好に影響されることなく、チーム全体でカスタム インターフェイスを数分で作成でき、データとのやり取りも自身のペースで行うことができます。LANSA BI はデータの抽出からレポート生成までのエコシステム全体をカバーし、インサイト生成へのステークホルダーのアクセスが改善されます。また、インテリジェントで集中型のオートメーションにより労力を削減することができます。

IBM i レポート戦略の短所

  • 環境のカバーが不十分:複数の環境が複雑に存在する場合、包括的なレポートを実現することは容易ではありません。最新のITインフラストラクチャには、複数システム、複数区画、複数のクラウドが設定されている場合も多く、綿密で正確なレポートを作成することは困難です。
  • 機能のバランスが悪い:多くのレポート ツールは特定の分野には優れていても、その他の分野は不得意なため、結局データ担当者の仕事量が増え、非効率です。
  • 不正確なオートメーション:自動化することで、BIプロセスを強化できますが、中には柔軟性に欠け、データのサイロ化を防止できないBIツールもあります。そのため、レポート システム全体の有効性が制限されます。
  • 生データからの有益なインサイト提供が困難:価値の高いインサイトを提供するためには、多くの場合、生データの大きな変換が必要となります。データ統合の不備、ダッシュボードのカスタマイズ制限により、このプロセスが妨げられます。
  • スキル習得が難しい:非常に複雑なBM i レポート ツールもあり、技術に精通していないユーザーが独自にインサイトを調査・入手することが困難です。
  • 内在するセキュリティの問題:データ セキュリティは重要な懸念事項の1つです。機密情報を公開するレポート ツールは、データ漏洩やコンプライアンス違反のリスクが高くなります。

高度なBIツールが提供できる機能

高度なBIツールでは以下のような機能が提供されるので、IBM i レポートシステムを改善することができます。

  • 互換性の強化:最新のBIツールを利用することで、さまざまなアプリケーションやシステムとのシームレスな統合、一貫性のあるデータエコシステムの構築が可能になります。
  • 効率的なオートメーション:自動化を効果的に行うことで、手作業の負荷を軽減し、データ処理を加速できます。
  • カスタマイズ可能なインサイト:柔軟性の高いダッシュボードや対話型のデータ ビジュアライゼーションを利用することで、共同作業によるインサイトが実現できます。
  • 直感的な操作性:ユーザー フレンドリーなインターフェイスやガイド付きクエリを活用することで、すべてのステークホルダーがみずからデータ調査を行うことができます。
  • 強力なセキュリティ:セキュリティ機能の強化により、データの整合性や企業の基準に対するコンプライアンスが確保されます。

ソリューションとしてのLANSA BI

LANSA BIは包括的なソリューションを提供し、BI機能を強化することで、従来のIBM iレポートシステムの弱点を解決することができます。

  • さまざまな環境を包括的にサポート:複数システム、複数区画、複数クラウドの設定をサポートし、多様な環境も包括的にカバーします。
  • バランスのとれた機能セット:幅広い互換性を持つツールやアプリケーションが多数用意されてるので、ユーザーの多様なニーズに応えることができ、より多くの人がアクセスできるデータ環境を提供します。
  • 効果的なオートメーションと統合:外部アプリケーションやAPIともシームレスに統合でき、リアルタイムにインサイトを提供し、より多くの人がデータにアクセスできるようにします。
  • 直感的に使用でき、カスタマイズ可能なツール:柔軟性の高いダッシュボード、ガイド付きNLQ、ローコードのオプションも提供されているので、データ調査やレポート作成を簡素化できます。
  • 安全な埋め込み分析:分析は直接ネイティブに埋め込まれていており、堅牢なロールベースのアクセス制御が行われます。データのセキュリティが守られ、誰がどの段階で何を見れるかを制御できます。

まとめ

データ分析のためのIBM i レポートツールを選択する作業と、事業の目標や戦略に沿った分析ソリューションを決定する作業は、個別に考える必要があります。従来のIBM iレポートシステムの課題を解決するために、LANSA BIは、さまざまな環境を包括的にカバーし、バランスのとれた機能セットやをカスタマイズ可能なツール、さらに、効果的なオートメーションや堅牢なセキュリティ機能をお客さまに提供します。また、LANSA BIは、IBM iレポートシステムの欠点を解消することで、ビジネス目標達成に貢献できる、戦略に基づいたデータを提供し、お客さまの事業目標の達成をお手伝いします。

LANSA BIを利用して、IBM iレポートのアプローチを改善し、BI機能を強化する方法についてのミニデモやウェビナーも用意されています。製品についてはLANSA BI製品ページをご覧ください。また製品のデモ、詳しい内容についてのお問い合わせは、こちらからお願いします。

LANSA BIは機能を強化することで従来のIBM iレポートシステムが持つ短所とのギャップを埋めるだけでなく、より効率的で安全かつ洞察力のあるBIプロセスを提供します。高度なBIツールを利用することで、企業はデータが本来持つ潜在力を最大限に引き出すことができると同時に、情報に基づいた意思決定を行うことができ、業界での過酷な競争で優位な立場に立つことができるようになります。

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