LANSA Composer
LANSA Composerはビジュアル環境でビジネスプロセス統合テクノロジを提供し、開発者ではなくビジネスアナリストがビジネスプロセスを統合して自動化することができます。これは、人間系の労力を少なくしてビジネス・システム内外でビジネス・トランザクションを取得するための、シンプルで費用対効果の高い方法です。
LANSA Composerとは
LANSA Composerは、トランスポート、データ変換、固有なビジネス処理を含むビジネスアクティビティを統合するための設計と実行のプラットフォームです。ビジネスプロセス統合ソリューションの4つの主要要件を満たしています。:
- 伝送 — 発信元、送り先間のデータの移動.
- 変換 — 異なるフォーマット間でデータをマップ.
- プロセス制御 — 連続したり条件分岐のあるプロセスのフローの実行.
- 管理 — 監査、エラー処理、ログ、セキュリティ、システムの運用.
LANSA Composerは、ERPシステムや、EDI、FTP、電子メールのような共通なインターフェースと共存できます。予期せぬ現象や実行時の障害は、データやトランザクションの整合性を失わないように、現象が起きた時点から実行を再開できるようにすることもできます。
LANSA Composerができること
ビジネスアナリストが、LANSA Composerを使うことで、以下のビジネスプロセスを組み立てることができます。
- 共通したビジネス情報やトランザクションを、取引先と合意したフォーマットで、同一あるいは異なるコンピュータプラットフォームで実行されるビジネスアプリケーションと交換する。
- XML、EDI (UN/EDIFACT and ANSI X12)、HL7 (legacy EDI、XML V3.x)、XBRL、Excel、テキスト、データベースフォーマット間で、ビジネス情報を変換する。
- 一般に公開された、取引先が提供している、あるいは自社内のWebサービスを起動する。
- 伝送、データの変換、その他処理の制御する。変数を渡して、条件で分岐する複数のステップを持つビジネスプロセスを、一つのユニットとして実行管理することができます。
ビジネスアナリストは、シンプルなプロセスデザインの環境で、アクティビティとしてビジネスロジックを表現し、業界標準のデータ伝送と伝送サービスを結び付けてビジネスプロセスを組み立てることができます。
プロセス管理者と運用スタッフは、ドキュメント・マネージャーでトランザクション・ドキュメントの流れを監視、管理することができます。
LANSA Composerは、遭遇するほとんど全ての伝送方法やデータフォーマットにサービスを提供することができる、LANSA Integratorをベースに開発されています。
誰がLANSA Composerを使うべきか?
LANSA Composerは、ビジネスアナリストがデータ変換とビジネスプロセス統合ソリューションを設計し実装するためのものです。トランスポート、データ変換、その他多くのタスクの構成は、ドラッグ&ドロップ機能を備えたビジュアルなユーザーインターフェイスを使用して行うことができます。豊富なビルトインアクティビティにより、プログラマでなくても、コーディングなしで複雑な処理に対応するソリューションを簡単に作成することができます。
展開の柔軟性
データ変換は、ネットワーク全体のデータベースに対応できます。組み込みのアクティビティは、ネットワーク全体の通信を容易にします。処理シーケンスは、同じサーバー上の任意の実行可能ファイルや、リモートネットワークサーバー上のLANSA機能を呼び出すことができ、変数を両方向に渡すことができます。呼び出されたLANSA関数は、次に、他の実行可能ファイルを呼び出すことができます。
これらの機能やその他の機能は、たとえば、LANSA ComposerサーバーをWindowsサーバー上で実行し、別のWindowsサーバーまたはIBM iサーバー上でホストされているデータベースやアプリケーションと連携できることを意味します。この機能により、LANSA Composerの展開の柔軟性が拡大され、他のサーバ上の機能へのアクセスが拡張されます。
専用のビジネス・プロセス・インテグレーションのためにLANSA Composerを拡張
LANSA Composerは、個々に異なる周囲のビジネスプロセスに合わせるために、拡張することができます。開発者によって開発されたモジュールをカプセル化して、新たに専用のアクティビティとして登録することができます。この専用のアクティビティは、LANSAが最初から提供している伝送、変換のアクティビティと同様に制御されます。
LANSA Composerには、XML、JSONなど30を超えるプラグインJavaサービスを通じてA2AおよびB2Bトランザクションを統合する開発者用ツールキットが含まれています。統合の技術的な複雑さを表に出さずに、トランザクションをアプリケーションと連携させる柔軟性を提供します。ウィザードベースのWebサービス開発ツールを使用すると、Webサービスを利用したり、既存のコードをWebサービスとして公開することができます。
プラットフォーム固有の機能
LANSA Composerは、WindowsやIBM iサーバーに導入できます。IBM iに導入された場合、またはIBM iサーバーへのネットワーク・アクセスを持つWindowsに導入された場合は、aXes(別のLANSA製品)との統合により利用可能な追加機能がいくつかあります。
aXesと組み合わせて使用すると、LANSA Composerアクティビティは5250アプリケーションと自動的に対話してデータを取得して送信できます。たとえば、EDI文書から注文を受け取り、ERPシステムに入力します。5250アプリケーションでは、LANSA Composerは「データの入力者」となります。これにより、レガシーの5250 RPGおよびCOBOLプログラムをコードに変更することなく統合することや、さまざまなツールとソリューション間の最終段階のデータ入力の問題を解決することができます。この「aXesロボット」機能は、Green's General Foodsの事例をご覧ください。
トランザクションのドキュメント処理を管理
LANSA Composerは、トランザクション処理のドキュメントのデータベースと、ドキュメント・マネージャーを提供しています。
ドキュメント・マネージャーは、送受信したトランザクションのドキュメントをモニターし、参照することができます。ドキュメント・マネージャーのコンソールでは、送受信の流れに沿って、トランザクションのドキュメントを参照することができます。ドキュメント・マネージャーの検索機能を使って、取引先、処理状況、ドキュメント、ドキュメントのタイプなど様々な視点で、トランザクション・ドキュメントのデータベースを検索することができます。
LANSA Composerは、FTPのリモートホストで通信障害が起きたときなど、処理がうまく行かなかったところから処理を再開させる機能を提供しています。この機能により、原因調査と障害除去のあとで、ドキュメント・マネージャーがうまく行かなかったトランザクション・ドキュメントの処理を、再開させることを可能にします。
ビジネスプロセスを自動化することでコストを削減
自動化されたプロセスにより、人手の介在を最小化、例外的な処理を管理してコストを削減できます。
生産性の向上
LANSA Composerは、多くの企業がビジネス・プロセス統合に必要とするアクティビティを提供して、生産性を飛躍的に向上させます。直ぐに使えるアクティビティは、ビジネスアナリストはプログラムを書かずにプロセスを組み立てることができます。プログラムを書くより、素早くプロセスを組み立てることができます。
ビジネスの変化に追随
ビジネスアナリストがプロセスを組み立てるので、当然に変更もそのまま行うことができます。したがって、ビジネスの変化に伴って直ぐに変更することができるようになります。反対に、コーディングされたプロセスは、開発者が新しいプログラムを書いたり、現在のプログラムを修正してからでないとプロセスの変更ができません。また、変更を実装するのに多くの人の関与が必要になると、変更そのものの現実味が無くなってきます。
強力なビジュアル・マッピングツール
- ドラッグドロップなどグラフィカルなユーザーインターフェースで変換定義
- 受信した情報、送信する前の情報を、外部形式と自社形式間で変換
- XML、EDI、その他ドキュメント形式で取引先に送るために、自社のデータベースからデータを抽出
- 受信したXML, EDI、その他のドキュメントフォーマットの変換、既存のアプリケーションによるデータベースへの直接の書き込みなど
- インターフェースの多国語サポート
シンプルで強力なプロセス制御機能
- コーディング作業なしで、プロセス・シーケンス・エディタを使ってビジュアルに処理手順を定義
- プロセス・シーケンスは、ループや条件分岐を使ってアクティビティと変換を組立
- コーディング作業なしで、複数のステップからなるビジネスプロセスを、1つの処理単位として定義、実行、管理
- プロセス処理を、好きな場所から再開
すぐ使えるアクティビティ
- FTP、HTTP伝送
- 電子メールをPOP3で受信、SMTPで送信
- SMS (モバイルフォンのテキストメッセージ)
- IBM WebSphere MQなどのメッセージ仲介システムを通じてのトランザクションの送受信
- SQLデータベース操作
- フォルダ、データキュー、メッセージキューの監視
- ファイルの管理
- トランザクション・ドキュメントの管理
- 変数の操作
- 処理とデータの変換
- 圧縮と解凍
- 既存の3GL、Javaなどのプログラムを呼び出し、Rubyスクリプトを実行
- aXesと組み合わせて5250アプリケーションの自動実行
管理と運用
- パフォーマンス、スループット、処理シーケンス、履歴、およびイベントログを監視するためのブラウザベースの管理コンソールは、管理者に運用上の情報を提供
- ドキュメント・マネージャーによるトランザクション・ドキュメントの送受信のモニター
構成と取引先定義
- 伝送のアクティビティと、データべース接続に必要な可変情報を、構成情報としてカプセル化
- セキュリティ証明同様の発信者と宛先の識別、アドレスの定義
- 可変の伝送とデータの構成、取引先定義による柔軟性
- 無制限な、取引先との接続、コミュニケーションに関する情報の定義の作成
拡張性とカストマイズ性
- データ変換マップのアクティビティで、プロセス処理で実行されるビジネスの処理を実装
- 直ぐに使える、標準プロトコルを使った、取引先や社内と注文、請求などのビジネス情報の交換のためのアクティビティを提供
- 専用のアクティビティとして独自のビジネスロジックを埋め込める、シンプルなインターフェースの提供
- XML、EDI (UN/EDIFACT & ANSI X12)、HL7 (legacy EDI and XML V3.x)、XBRL、SAP iDOCS、IATA PADIS、Microsoft Excel 2007 (OO XML files)、テキストファイル、Webサービス機能、IBM DB2、Microsoft SQL Serverなどの幅広いデータベースなど、異なるフォーマット間ででデータをマップ
- リモートシステム上のLANSAの機能の実行