LANSA Client
LANSA Clientは、WindowsやIBM i (System i, iSeries, AS/400)サーバー上のデータを、ビジネスユーザーが参照するために、クエリとレポートの作成ができるツールです。グラフィカル・ユーザーインターフェースにより、クエリ、レポート、データ分析を一つのツールから簡単に実行できます。分析のために、表計算ソフトや他のツールにデータをコピーすることも可能です。ユーザーに、自分でレポートを作成できる権限を与えることにより、アプリケーション開発のバックログを激減させることができます。
使い易さ
クエリ・ビルダーは、ドラッグドロップなどの簡単な操作で、ビジネスユーザーに自分用のクエリを作成することができます。ユーザーは、必要なファイルを選び、レポートに必要なフィールドを指定してクエリを実行することができます。クエリの作成でも、選択条件を加える場合でもSQLを勉強する必要はありません。
クエリ同士は、一回目のクエリの結果を、次のクエリの条件にするためにリンクすることができます。リンクされたクエリは、クエリのデザインを簡単にして、柔軟なデータ分析を可能にします。
LANSAのクエリ・ビルダーとレポーティングツールは、クエリの結果をExcelライクなグリッド、円グラフや棒グラフを表示したり、レポート印刷することができます。ユーザーは、詳細な分析や報告書に組み入れるために、クエリの結果をMicrosoft Office製品(Excelなど)にコピーすることができます。
例えば、特定製品の月次売上など、繰り返し使いたいクエリを保管しておくことができます。また、クエリに期間を指定するためのプロンプトを付けることもできます。クエリの実行時に、日付の期間指定プロンプトを表示して、データを絞り込むことができます。
簡易アプリケーションの生成機能では、複数のクエリとレポートを、一つのアプリケーションのパッケージにすることができます。生成したアプリケーションは、デスクトップのアイコンとして配布することができます。ユーザーは、アイコンをクリック後に、プロンプトに答えることでレポートを出力することができます。レポートは、印刷、電子メールでの送信、Microsoft Officeへの貼り付けなどできます。
LANSAのクエリとレポートツールは、クエリの結果をMicrosoft Access、dBase、Microsoft Excel、タブ/カンマ区切りのASCIIテキストファイルに保管することもできます。

サーバーベースのコントロール
LANSAのメタデータリポジトリでクエリのアクセスの定義して管理することで、構成や定義情報を集中管理することができます。フィールド名は、ビジネスユーザーに判り易いものにすることができます。リポジトリは、ファイル間の操作の関係を保管することができるために、ユーザーが必要なデータ見つけることが簡単にできます。認証ルールは、ユーザーが許可されているデータのみを使えるように、データのアクセスを管理します。
他のLANSAで作られたアプリケーションは、LANSAのメタデータリポジトリの定義を利用することができます。これにより、アプリケーションの保守の時間と労力を削減します。
リポジトリの強化
LANSAのメタデータリポジトリは、実際のデータベースに提供される使い易いインターフェースと、LANSAの高速なデータサービスレイヤーを使って、データベース・アクセスを一元化します。これにより、重複データの発生や実際のファイル定義の変更する事なく、管理者(或はパワーユーザー)がデータベースを拡張することができます。また、同じデータをアクセスするプログラムの変更やリコンパイル無しで、データベースを強化することができます。
強化の例:
- 仮想フィールド(または式フィールド)を追加することで、そのファイルやリンクされたファイル内のフィールドから、計算で得られる情報やその他の情報を得ることができます。LANSA Clientとサーバーベースのシステムの双方が、LANSAのデータサービスレイヤを通して仮想フィールドにアクセスすることができ、アプリケーションが出力するレポート、クエリ、スプレッドシート、他のレポートとの整合性を保証します。
- ファイル間連携のルールを定義することで、ビジネスユーザーは、ファイルを結合する方法を知ることができます。事前定義されたアクセスルートにより、サーバーに多大な負荷をかける不正なクエリを処理するリスクを排除します。
- わかりにくい"コンピュータ名"で定義されているフィールドとファイルには、ユーザーが判り易いラベルが与えることができます。LANSA Clientでは、オリジナルの名前か、判り易いラベルのどちらかを使用するための選択が可能で、それらの両方を同時に表示することもできます。ITプロフェッショナルとビジネスユーザーは、同じデータに対して"使い易い表示"を選択することができます。LANSAの多国語機能を使用して、複数言語のラベルを提供したり、部門での専門用語に対応するためにこの機能を使用することができます。
- フィールドレベルのヘルプテキストは、メタデータとして、フィールドの役割や内容を記述することで、ユーザーのデータへの理解を深めることができます。
サードパーティのレポートツールとクエリ結果を連携
LANSAのクエリビルダーとレポートツールは、クエリ結果のデータを生成のために、動的なデータのグループ化と集計機能を提供します。Microsoft Accessデータベースとしてクエリ結果のデータを保存することで、サードパーティのレポートツールと連携させることができます。
サードパーティのレポートツールでは、拡張されたレポート機能を提供しています - 例としては、ピボットテーブル、報告書作成のためのウィザード、マルチセクションレポート、差し込み印刷、Webへのレポートの掲載などがあります。Crystal Reports、Microsoft SQL Server Reporting Servicesなど、どのレポートツールも、Microsoft Accessのデータベースを読み取ることが可能なので、連携させることができます。

クエリ
- 複数のファイルを自動移動
- フィールドやファイルのためのビジネスネーム
- 動的にデータのグループ化や要約
- 簡単なドリルダウンでファイルを関連付け
- リンクされたクエリ
- ブール演算子によって結合が可能な複数のフィルタ条件
- 変数入力のプロンプト
- バッチモードでクエリを実行可能
- クエリの保存
クエリ結果の表示及び配布
- 画面上にレポートの表示
- レポートの印刷
- グラフ表示のためにデータを変換
- Microsoft Officeツールにクエリ結果のデータをコピー
- サードパーティ製のレポートツールでレポート機能を拡張
- HTMLまたはXMLとしてクエリ結果のデータをエクスポート
- Microsoft Accessにクエリ結果のデータをインポート
- Microsoft SQL Serverレポートサービス(SSRS)にクエリ結果のデータをインポート
簡易アプリケーション開発
- ポイント&クリックでアイコン化したアプリケーションの作成
- 一つのアプリケーションに複数のプロンプト可能な検索をパッケージ化
- メニューバーのカストマイズ
- ヘルプテキストの集中管理
サーバプラットフォーム
- Windowsサーバ
- IBM iサーバ
- Linuxサーバ
クライアントプラットフォーム
- Windows
データウェアハウスを構築することは、費用はかかりますが意味のある活動です。もし、広範な分析処理やデータマイニングを持つ複数の次元に構造化されたデータを意図している場合は、データ・ウェアハウス・ツールが必要です。しかしながら、主に使用目的が報告やクエリ実行である場合には、LANSAによって、データ・ウェアハウスを構築し操作することが可能です。
データウェアハウスには、運用システムや、日々のビジネス活動をサポートしているデータベースから収集されたデータが含まれています。データは、クリーニング、変換、結合、集計されデータウェアハウスにロードされる前の多段階処理を通して、そのシステムから抽出されます。LANSA Integratorを使えば、多くのインターフェイス(例としては、データベース、ファイル転送、メッセージング、RFI、Webサービス、XMLマッピング)を介して、データ収集や変換作業、データマッピングやデータ変換サービスが可能です。
Visual LANSAを使用すれば、データのクリーニング、結合、集計、ウェアハウスにあるデータマートへデータをロードするためのツールを開発することが可能です。データマートは、データのサブセットであり、特定のユーザーグループによる使用のためにデザインされます。例えば、エグゼクティブダッシュボード向けに情報を提供するために、経営者向けにデータマートを作成することも可能です。
データが、データ・ウェアハウスにロードされると、直ぐに分析することができます。LANSAのクエリビルダーとレポートツールであるLANSA Clientは、レポートやクエリ実行のための分析ツールが提供しており、レポート機能の拡張が必要な場合には、他のレポートツールと組み合わせることが可能です。
LANSAメタデータ・リポジトリは、ソリューションとソリューションとを結び付けており、リポジトリには、データベース定義、データの管理ルール、アクセス権限や、ビジネスユーザーがクエリを実行するためのナビゲーションのパスが含んでいます。
LANSAツールを使用してデータ・ウェアハウスを構築することは、運用システムに存在するデータの意味するところの理解に役立ちます。この理解は、競争優位に貢献します。
