Greeneryは、LANSAで時を刻む
LANSA Integratorによって、しっかりとシステムを連携させる一方で、それらの結びつきを柔軟に保つことができる
概要
- 使用製品:
Visual LANSA
LANSA Integrator
Greenery B.V.は、生鮮食品の流通、販売、マーケティングの企業です。Greeneryは、ヨーロッパで野菜、果物、マッシュルームの分野で16億ユーロの生産量をもつ中堅企業です。LANSAベースの基幹のiSeriesシステム、Windowsベースの競売と販売システム、外部の企業とリアルタイム情報を交換するために、GreeneryはLANSA Integratorを使用しています。
Greeneryの開発マネジャーであるPeter Boertjesは、次のように話しました。「LANSA Integratorによって、しっかりとシステムを連携させる一方で、それらの結びつきを柔軟に保つことができます。可能な限り、私達は内部開発よりもパッケージ化されたソリューションを好みます。容易な連携により、私達は利用可能な最も良いソリューションの選択が可能です。私達は、他のシステムへの影響について悩まずに、どのシステムも入れ替えることができます。」
LANSA Integratorによって、しっかりとシステムを連携させる一方で、それらの結びつきを柔軟に保つことができる
挑戦
果物と野菜のサプライ・チェーンは、生産者から競売場まで、商事会社と小売店までの広がりがあります。チェーンの中のどの段階こおいても企業は利益を出しますが、利益はチェーンの終わりに近づくにつれて大きくなります。
Boertjesは、次のように説明しました。「私達は、積極的にチェーンを管理し、私達の生産者がより多くの利益を上げてもらいたいと考えています。チェーンの中でより多くの影響力を得るために、私達は貿易商社を積極的に買い、小売店と直接交渉して、私達自身の輸送手段を確保しています。」
現在Greeneryは、大規模な小売店との長期契約の交渉に力を入れています。大規模な小売店チェーンは、広告キャンペーンを計画し、販売に自信が持てる価格で大きなボリュームを買い取りたいと考え、生産者との契約は、生産者に需要に基づく栽培を計画する機会を提供します。競売はバイヤーとセラーに主導権を与えず、両者の間で一般的でなくなりつつあります。
「しかし一方で、競売はまだ希少な農産物、特別な高級品、少量で不規則な流通の農産物には最良の方法で、Greeneryの8,500万ユーロの収益を生み出しています。」
「私達の古い競売システムはアウトソーシングされおり、高額で、Webでのオンライン・トレーディングもできませんでした。私達のiSeriesとの連携は、バッチ処理でiSeriesから手動で起動されていました。やがて私達は、必要な要件をほとんどを満たしたベルギーのAucxis Trading Solusionが提供する"GreenMate"という愛称のWindowsベースの果実と野菜の競売システムを見つけました。しかし、私達は、基幹システムとこのソリューションを連携する必要がありました。」
USVAと呼ばれるGreeneryの基幹のiSeriesシステムは、LANSAで1991年から開発、保守されています。USVAは、全ての生産者情報、補償、支払、収穫物、送り状、流通を管理します。財務のモジュールと通い箱の管理は、iSeriesのSAPにあります。収穫物がGreeneryの10ヶ所にある倉庫のどこに到着しても、収穫物計画のWindowsベースのシステムは情報を収集します。
「可能な限り、私達は内部開発よりもパッケージ化されたのソリューションを好みます。そして、合併や買収は、システムの多様性に貢献します。これらの不均一なシステム間に、信頼できる連携を素早く作成することは、より重要になりつつあります。」
「私達は12年以上に渡りLANSAで開発しているので、最初からLANSA Integratorを検討しました。多くの技術の管理に費用がかかり困難な一方で、私達は、LANSAにおいて可能な限り多くの技術を統合することができて満足しています。」
私達は12年以上に渡りLANSAで開発していて、可能な限り多くの技術を統合することができて満足
解決策
ほとんどの果物と野菜のオークションがそうであるように、Greeneryの価格時計(価格を示す針)は高値で始まり、誰かが入札をするまで減少していきます。例えば午前7:30のトマト、午前7:35ごろのブロッコリの様に農産物はスケジュールに従って競売されます。各農産物のためのオークション時間は、状況に応じて2分から10分の間で変わるります。スケジュールで競売の順番を決まっていますが、正確な開始時刻を決定できません。
昔から価格時計は競売室の壁にしかありませんでしたが、新しいWindowsベースの競売システムにより、競売室のバイヤーは価格時計のコピーをそれぞれのPCに持つことができるようになり、継続的に、農産物の詳細状況をアップデート出来るようになりました。バイヤーは、インターネットで入札することもできます。
GreenMate導入プロジェクト・リーダーMarcel Driessenは、次のように説明しました。「一つの農産物のオークションが始まる直前に、GreenMateは、LANSA Integratorのリモートの機能呼出し(RFI)機能を使って、自動的にiSeriesから農産物数量、品質、産地などの情報を収集します。トマトの競売が行われている間に、GreenMateはブロッコリのために情報を収集するなど、次にスケジュールされた農産物の情報を画面のすみに表示します。」
「バイヤーは、競売される前に農産物情報を調べたいので、GreenMateは競売する30分前に農産物のデータを収集し表示します。競売が開始される直前にもRFIにより情報が更新されます。」
他のLANSA Integratorが管理するデータ連携は、農産物のデータをGreenMateのHTMLカタログにiSeriesから毎回送り出すことです。詳細な農産物データはGreenMateのHTMLカタログからもダウンロードできます。一般的に、バイヤーはその日に売買される個別の農産物についての情報をダウンロードしています。
買手の連絡先や与信限度額などのより動的でない情報を、iSeriesからSQL ServerデータベースにFTP転送するためにも、GreenMateはRFIを毎日使用しています。
「私達は生鮮食品を扱っているので、GreenMateからの取引情報は、流通と請求書を送るために迅速にUSVAシステムに送られなければなりません。競売の終了後、倉庫は数時間で空になっている必要があります。現在、取引情報をデータを待ち行列に送信していますが、管理をより容易にするために、LANSA IntegratorのXML待ち行列を使おうと考えています。」と、Driessenは続けました。
Greeneryは、Windowsベースの落札システムとiSeries USVA基幹システム間の連携にLANSAを使用しています。さらに、内部と外部のバイヤーの取引情報を交換するためにもLANSAが使用されています。LANSA Integratorは、取引情報を変換したXMLメッセージをデータ待ち行列に置きます。顧客がGreeneryの別の事業体の場合は、通信はSonic MQで処理されます。外部のバイヤーでは、TrustedLink Enterpriseが使用されています。
LANSAの迅速で自動化されたGreenMateとAS/400間の処理で、競売の全体が円滑
効果
Greeneryの競売管理者Ary van der Waalは、リアルタイムで自動化された連携の現実的なビジネス効果を説明しました。「新しいGreenMate競売システムの主な効果は、遠隔地のバイヤーがインターネットで入札できることです。しかし、重要なのは、GreenMateとAS/400間の処理がLANSAで迅速かつ自動化されていることで、競売の全体が円滑なことです。」
「昔は、競売室のAS/400画面の後ろに座った1人か2人の競売アシスタントが、継続的に農産物情報を持つ小さなファイルを古いシステムに送っていました。データが農産物、場所、生産者、品質によって分かれるので、非常に多くの小さなファイルがありました。」
「生産者は午前中に出荷し続けるので、情報は競売の間でも変わり続けます。出荷量が違うかもしれず、農産物は不合格または等級が変更されるかもしれず、場合によっては果物のケースがトラックから落ちるかもしれません。そうした場合は、倉庫のスタッフは競売アシスタントに連絡して、データを再送することになります。「これは、午前6:15に始まり、競売が行われている間続きます。」
「時々、データが遅いために、私が競売を休止させたり、競売される農産物がスケジュールから外れることもありました。」
「新しく統合された競売システムによって、全てがうまく行っています。個別の農産物が競売される直前に、情報は自動的に収集されるので、私は、以前に手作業で継続的にファイルを送っていた競売アシスタントが不要です。農産物に最終段階で問題がある場合は、私は、その場限りのデータのリフレッシュを起動するGreenMateのボタンを押すことができます。私は、全てをコントロールすることができます。」
「今は、ほとんど事故がありません。古いシステムでは、競売データは時として不正確で、販売した農産物が入荷より多かったり、少な過ぎたりしました。誰かが、お金の時間を使って、それらの事故を収束させる必要がありました。」と、van der Waalは話しました。
私は全てをコントロールすることができる
最後に
「LANSA Integratorは、しっかりとシステムを連携させる一方で、それらを疎結合に保つことができる。」とBoertjesは結論付けました。「疎結合の意味するところは、他のシステムへの影響について悩まずに、どのシステムでも置き換えることができるということです。」
「容易な連携により、私達に最適なソリューションを選び、1つの信頼できる中核となる基幹システムに、複数の情報ソースからトランザクションを連携させることが可能になります。」
「Windowsベースの落札システムと、GreenMateシステムからの取引は、iSeries基幹システムで顧客への請求書、配送手配と、生産者への支払を同時に処理します。私達は、USVAにある非常に複雑なルールを、他のシステムにコピーしたくはありません。」
「LANSA IntegratorのRFIが、性能と信頼性が優れているという実績から、私達は、すべての新しいリアルタイム・データ連携にそれを使用することを計画しています。また、XMLに基づいた連携が、パッケージシステム間の疎結合の実装を可能にしてくれます。」
「私達は、既存のFTPとデータ待ち行列による同期をRFIと置き換えるつもりです。RFIは、ロジックへのリアルタイムの呼び出しと、1つのシステムと別システムのデータのリアルタイム交換が可能です。FTPではどのようなロジックも呼び出すことができず、データの到着を待つ必要があるので、リアルタイムとは言えません。」
「LANSAアプリケーションは、信頼性が高く、高速に動作します。私はそれらを全く心配していません。私達は最初から競売システムをアウトソーシングして来ました。最初に私達自身で新しい競売システムの責任を負った時には心配でした。しかし、システムは何の問題もなく機能しています。LANSAは、働き続けています。」
容易な連携により、最適なソリューションを選び、他のシステムへの影響について悩まずに、どのシステムでも置き換えできる
会社とシステムの情報
- Greenery B.V.は、約16億ユーロの売上高で、オランダに1,800人、ベルギー、ドイツ、スペイン、イタリア、イギリスに400人の従業員を持っています。競売収益は、8500万ユーロ以上です。
Greeneryは、2,500人の生産者メンバーがGreenery経由で農産物を販売する植物栽培の協同組合VoedingsTuinbouw Nederlandを所有しています。Greeneryは、最も重要市場としての欧州連合、東ヨーロッパ、北アメリカ、日本の他60ヶ国以上に新鮮な野菜、果物、キノコを輸出しています。 - GreeneryのICT部門には、20分野のアプリケーション開発に70人が従事しています。その内の6つは、LANSA(Visual LANSA、LANSA for iSeries、LANSA Integrator)に精通しています。Greeneryは、iSeries 810に開発と実行のLPARを切って、基幹のUSVAシステムを運用しています。
- Greeneryは、SAP version 3.1.IをHP UNIXで使用しています。.
- Javaテクノロジーを用いたLANSAのRFIは、Greeneryが、リモートプログラム(この事例ではiSeries上)を別のシステム(この事例ではWindows)から呼び出し、リアルタイムの情報交換を可能にします。
- 詳細はwww.thegreenery.nlをご覧ください。
- Aucxis Trading Solutions n.v.( ベルギー)のGreenMateは、Compaq CL380でWindows 2000クライアントと、SQL Serverデータベースで稼働します。Aucxis Trading Solutionsは、全世界で最大の農業電子商取引の提供者です。
- 詳細はwww.aucxistrading.comをご覧ください。